2010年7月19日月曜日

硫黄鳥島調査


井上の修論のフィールド,硫黄鳥島の調査から無事戻りました.
現地に3泊(島に野営2泊,停泊させた船に1泊)して,
火山からの湧出水で酸性化した海域で,造礁サンゴ群集がソフトコーラル群集にシフトするという,昨年の井上が隊長で行った探検部の遠征調査の発見に基づく仮説を検証するために,分布調査,試料採取,測器による観測のほか,今回はD1の山本にも参加してもらい,CO2濃度測定を行い,無人島に野営しての調査にもかかわらず,計画していた内容をほぼ終えることができました.確かに海底を埋め尽くすソフトコーラル,CO2も予想通り高く,期待できる結果になりそうです.調査の内容については,井上,山本からの投稿をお待ち下さい.

活火山の無人島での野営による調査を,事故もなく無事所期の目的を達成することができたのは,これまでの調査結果に基づいて入念に準備したこと,天候に恵まれたこと,船を出していただいた船長さんの支援と.チーム(研究室から井上と山本,私,ほかに探検部から文学部の山口君)のタフさがあったからと思います.

茅根 創

写真は,調査地と調査の様子です.

無人島から衛星経由でネットに接続する私の写真を追加しました..